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「曲目紹介」

曲目紹介 目次へ

○ファンファーレ・シンフォニー / ムーレ (金管7重奏)
 フランス・バロック期に活躍した作曲家ジェセフ・ムーレ(1682-1738)の作品です。ムーレは1700年代初頭のパリで、「貴族のお気に入りの作曲家として、多くの祝典音楽、歌劇、教会音楽を作曲しました。金管楽器の荘厳で華やかな響きをお楽しみ下さい。

○ルーマニアのクリスマスの子供の歌より 第一集 / バルトーク (金管5重奏)
 この曲は、バルトークのピアノ曲をアレンジしたものです。ルーマニアで、子供たちがクリスマスに家々をまわりながら歌うクリスマス聖歌をモチーフとしており、バルトークの音楽の特徴である民族音楽の旋律やリズム、拍子の変化などを楽しむことができます。

○金管五重奏曲 / ケイメン (金管5重奏)
 マイケル・ケイメンは、特に映画音楽で成功した作曲家で、「ダイ・ハード」3部作、「X-メン」、「リーサル・ウェポン」シリーズなど、70作以上の映画音楽を手がけました。この「金管五重奏曲」は、彼が死ぬ前にカナディアン・ブラスのために書かれた作品で、その詩的な作風は、金管五重奏の新たな可能性を広げたと言われています。

○四声のソナタ / シュペール (トロンボーン4重奏)
 ダニエル・シュペールは17世紀末に南ドイツ地方で活躍していました。音楽理論家としても教科書や理論書を出版しています。「四声ソナタ」のほか、三重奏の「二つのソナタ」もトロンボーン吹きにはお馴染みの曲です。曲は単純んなつくりですが、ハーモニーや細かいパッセージに高い技術が要求されます。美しい響きをお楽しみ下さい。

○前奏曲とフーガ 変ホ長調 BMV552「聖アン」 / バッハ (金管10重奏)
 バッハの最後期オルガン作曲の傑作であるこの「前奏曲とフーガ」は、「クラヴィーア練習曲集第3巻(通称オルガンミサ)」の最初と最後に置かれた曲を後に組み合わせて出版されたもので、付点を特徴とするフランス序曲風の主題が展開される「前奏曲」と、古い合唱オリフォニーのように始まり、三重フーガを形成する「五声のフーガ」からなる堂々たる曲です。
表題の「聖アン」は、フーガの主題に聖アン(イエス・キリストの祖母)の賛美歌を用いているという説に由来しています。

○ミラー・マジック / ミラー (金管5重奏)
 誰もが耳にしたことのあるグレン・ミラーの曲をメドレーにしたものです。ノリの良い「イン・ザ・ムード」やムーティなバラードの「ムーンライト・セレナーデ」など、おなじみの曲が次々と登場します。様々なバリエーションをお楽しみ下さい。

○歌劇「ラ・ボエーム」より / プッチーニ (金管5重奏)
 1830年代のパリで暮らす芸術家志望の若者たちの恋と、その悲しい結末を書き出したプッチーニの代表作です。にぎやかな町並みを描いた明るく楽しい「パリのクリスマス・イヴ」、恋多き自由な女性ムゼッタが、前の彼氏を再び誘惑する「ムゼッタのワルツ」そして悲劇的な別れを描く「ミミの死」をお聴き下さい。

○ミュージカル「オペラ座の怪人」のテーマ / ウェバー (金管8重奏)
 ガストン・ルルーの怪奇小説をもとに7度も映画化されました。一昨年の大ヒットは記憶に新しいでしょう。1986年にロンドンで初演されたウェバーのミュージカル版は大絶賛を浴び世界的にロングラン、現在劇団四季でも上演中です。そのテーマ曲はCMやTV番組でたびたび使われ、出だしのパイプオルガンの和音だけで誰もが認識できる、スター・ウォーズと並んで恐らく最も有名なテーマ音楽でしょう。

○バレエ「眠りの森の美女」より ワルツ / チャイコフスキー (トロンボーン4重奏)
 「眠りの森の美女」はチャイコフスキーの三大バレエの一つとして世界中で愛されています。中でも「ワルツ」はディズニーアニメにも使われており、聞いたことのある方も多いでしょう。もともとオーケストラで演奏する華やかな曲ですが、本日はトロンボーン4人で演奏します。果たして華麗に舞うことが出来るでしょうか。ご期待下さい。

○映画「プライベート・ライアン」より戦没者への賛美 / ウィリアムズ (金管打楽器11重奏)
S.スピルバーグとJ.ウィリアムズは映画史上最も成功したコラボレーション(共同制作)と言われ、ウィリアムズは最新作「ミュンヘン」に至るまで実に23作品に音楽を提供しています。「プライベート・ライアン(1998年作品)」は公開当時、あまりにリアルな戦闘シーンで話題となりましたが、その音楽は戦没者への深い敬意と慈愛に満ちた美しいものとなっています。

○「ニューヨークのロンドン子」より / パーカー (金管10重奏)
 ロンドン生まれのジム・パーカーは、訪れたニューヨークの街を気に入り、彼の視点から見た街の様子を組曲にまとめました。この曲はフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルのアメリカツアーのために書かれ、全米のいたる所で聴衆にすぐに気に入られました。本日は黒人の町で聞こえてくる楽しいリズム「ハーレムのエコー」、列車と人々がせわしなく行き交う「グランド・セントラル駅」、マンハッタンのオアシス「セントラル・パーク」、そして楽しいショーが開かれる6番街の音楽ホール「ラジオ・シティ」の4曲を演奏します。


○ウェスタン・ファンファーレ / イウェイゼン(金管5重奏)
 現在もジュリアート音楽院で教授をつとめ(2007.3.17現在)、聖ルーク室内管弦楽団および国際トロンボーン協会の専任作曲家も務める、アメリカの注目の作曲家イウェイゼン(1954年〜)の作品で、1997年サンタ・バーバラの音楽アカデミーの50周年を祝って作られたものです。輝かしく、勇敢で意気が高揚する作品で、サンタ・バーバラの美しい景色とエキサイティングな音楽祭の様子を表しています。

○ 3つのシャンソン / ドビュッシー(金管5重奏)
 原曲は「シャルル・ドルレアンによる3つの歌」で、ドビュッシーの友人が設立した合唱団のために、無伴奏混声合唱曲として作曲されました。T「神よ、眺めるのはよいもの」、U「太鼓の音が聞こえても」、V「冬よ、お前はただのやくざ者」の3曲のうち、2曲目は10年ほど後に追加で作曲されたそうです。

○ 2つのソナタ / シュペール(トロンボーン3重奏)
 ダニエル・シュペールは17世紀末に南ドイツ地方で活躍していた作曲家で、教科書や理論書なども出版している音楽理論家でもありました。2つのソナタは3本のトロンボーンが織り成す荘厳な響きが特徴で、トロンボーンの重要なレパートリーの一つとして愛されています。今年はシュペールの没後300年にあたります。ルネサンス期の傑作をお楽しみ下さい。

○ ディベルティメント / スパーク(金管4重奏)
 吹奏楽や金管バンドのための作品で人気の高いイギリスの作曲家スパークの金管アンサンブル曲です。この作品は1984年にスイス国際ソロ及びカルテット・コンテストの為に書かれた曲で、金管4重奏の可能性を追求しつつスパークらしい華やかな曲想を持つ佳作です。曲は急緩急の三部構成からなり、中間のラルゲットはスパークの「祝典の為の音楽」の同部分がそのまま再現されます。

○ 交響曲第5番「運命」より第1楽章 / ベートーヴェン(金管打楽器7重奏)
 このベートーヴェン交響曲第5番についてはもう説明の必要がないほど有名な曲ですが、「運命」という名前の由来は、弟子が「冒頭の4つの音は何を示すのですか」と質問したのに対し「運命はこのように扉をたたくのだ」とベートーヴェンが答えたとされることに由来するようです。本日は金管6重奏にティンパニーを加えて演奏します。

○ 第1旋法による8声のカンツォン / ガブリエリ(金管8重奏)
 ヴェネチアのサン・マルコ大聖堂のオルガニストとして活躍していたジョバンニ・ガブリエリの1597年の作品です。教会旋法の一種で「平安の旋法」と言われる「第1旋法」をモチーフに、4声ずつ2つに分かれた合奏団が、互いに同じ旋律を掛け合います。中世・ルネサンスの荘厳な雰囲気を金管楽器の華やかな響きでお楽しみ下さい。

○ 金管7重奏のための組曲 / ドッジソン(金管7重奏)
 ドッジソンはロンドン生まれの作曲家で、ギターのための作品が高く評価されていますが、管楽器のための作品も多く、特にフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル(PJBE)のために多くのアレンジを手掛けており、この「金管7重奏のための組曲」もPJBEの委嘱により書かれたものです。4つの楽章からなるこの曲は、金管楽器の響きの特徴を余すところなく活かした作品です。

○ 宗教的旋法で / グラズノフ(金管4重奏)
 グラズノフはロシアの作曲家で、リムスキー=コルサコフに作曲を師事しました。代表作にバレエ「四季」があり、叙情豊かなロシア音楽を基調としながら、ドイツ的な厳格な形式を遵守した作風から、当時は「ロシアのブラームス」と呼ばれました。この曲は、グレゴリオ旋法という宗教的な音階を用いたゆったりとした作品で、ピアノのために書かれたものを作曲者自身が金管4重奏に編曲したものです。

○ 主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ / 主よ、人の望みの喜びよ / バッハ(金管10重奏)
 どちらも、もともとはバッハがルター派キリスト教会の礼拝で上演することを目的として作曲された「教会カンタータ」の一部です。1曲目はカンタータ177番のなかからバッハ自身が後にオルガン用に書き換えたものです。2曲目はカンタータ147番の中にある特に有名な合唱曲で、しばしばいろいろな楽器に編曲されて演奏されます。

○ エグモント序曲 / ベートーヴェン(金管打楽器11重奏)
 エグモントは16世紀スペインの圧政に苦しむオランダで、独立のために立ち上がり悲劇的な最期を遂げた英雄エグモント伯爵をモデルに描いたゲーテの戯曲です。ベートーヴェンはこの戯曲のために序曲と9曲の歌曲を作曲しました。悲壮感と孤独感、英雄の力強さと優しさを表現し、最後はエグモント伯爵の愛と正義をたたえる勝利の音楽として終わります。

○スピリット・オブ・ブラス / クレスポ(金管10重奏)
 南米ウルグアイで生まれ、シュトゥットガルト放送交響曲団の主席トロンボーン奏者、またジャーマン・ブラスのリーダーとして活躍するクレスポは、金管楽器の為に多くの魅力的な作品を提供してます。このファンファーレは、金管楽器の持つ可能性を駆使した輝かしく、そして優しく叙情的なフレーズが、聞き手だけでなく私たち演奏者の「スピリット:魂」を奮い立たせてくれる作品です。

○金管5重奏曲 第3番より / エヴァルド(金管5重奏)
 エヴァルドは古くからロシアの学術・文化の中心地として栄えたサンクトペテルブルクに生まれました。彼の4曲の金管5重奏曲のうち第2番と第3番は長い間存在が知られていませんでしたが、1970年代にエンパイヤ・ブラスによって録音されて有名になりました。弦楽アンサンブルの趣を秘めた独特の響きをお楽しみ下さい。

○バロック組曲 / プレトリウス(ホルン4重奏)
 ドイツ・バロック音楽の基礎を築き、多くの宗教声楽曲を残したプレトリウスは理論派として知られ、世界で初めて音楽辞典をあらわした人物です。4つの楽章から成るこの組曲の原曲は不明ですが、長年ベルリン・フィルの主席ホルン奏者として活躍したゲルト・ザイフェルト氏が大学で教鞭を執る際にこの作品を教材とし、ホルン奏者にとってはバイブル的な位置づけにある曲です。全楽章を通してシンプルで典雅な雰囲気が漂っています。

○ピアノとフォルテのソナタ / ガブリエリ(金管8重奏)
 ヴェネチアのサン・マルコ大聖堂のアルガニストとして活躍していたジョバンニ・ガブリエリが1597年に作曲した、現存する最古のソナタで、音楽の表情を表す「ピアノ」「フォルテ」という指示が楽譜上に明記された点、さらに、使用楽譜が作曲者によってはっきりと指示されている点でも、音楽史上最初の作品のひとつです。


○トッカータとフーガ ニ短調 / バッハ(金管打楽器17重奏)
 バッハのオルガン曲の中でも特に有名なこの曲は、皆さんも一度は耳にされたことがあるでしょう。即興という意味を持つトッカータから始まり、旋律が幾重にも重なって展開するフーガに移ります。強烈で印象的な冒頭とシンプルで分かりやすい内容から、バロック時代の音楽を一般に伝える名曲のひとつとして大変親しまれています。オルガンの壮厳で重厚な響きが、金管楽器ではどのようなサウンドに変貌するか、お楽しみに。

○オラトリオ「ソロモン」より シバの女王の入城 / ヘンデル(金管10重奏)
 オラトリオ「ソロモン」は1748年、ヘンデルが63歳の時に作曲され、翌49年にロンドンで初演されました。その第三部の導入曲に当たるシンフォニアが、いつのころからか「シバの女王の入城」と呼ばれて単独で演奏される機会が多くなりました。曲はわずか3分の単一楽章で、終始活発に動く16分音符の分散和音がソロモンの宮廷の絢爛たる華やかさを、そしてトランペットのメロディが女王一行を歓迎する王宮のラッパを思い起こさせます。

○歌劇「トゥーランドット」より 誰も寝てはならぬ / プッチーニ(トロンボーン4重奏)
 プッチーニの遺作となったオペラの第三幕からの有名なテノールアリアです。主人公カラフはトゥーランドット姫との結婚の条件である3つの問題を見事に解きますが、なおも結婚を渋る姫に対して、逆に「ならば自分の名前を夜明けまでに当てれば結婚を諦める」と告げます。冷酷な姫は民衆に対し、これを解き明かすまでは寝ることを禁じるというお触れを出し、それを聞いたカラフが月夜の下で勝利を確信して歌います。

○アメリカ組曲 No.1より / クレスポ(金管5重奏)
 エンリケ・クレスポは卓越した演奏技術とともに、金管アンサンブル作品の作曲においてもその名を知られており、現在も精力的に活動しています。アメリカ組曲はアメリカ大陸に発祥する音楽の形式を題材にした5つの楽章からなり、その内容は陰気だったり、少し憂鬱だったりバラエティに富んでいます。

○亜麻色の髪の乙女 / ドビュッシー(金管10重奏)
 ♪亜麻色の 長い髪を 風がやさしく包む〜♪・・・ではなくて、これはフランス印象派の大作曲家ドビュッシー(1862-1918)のピアノ前奏曲集の中の一曲です。短い曲ですがあまりにも美しく有名なため、単独でまた様々な楽器にアレンジされ演奏されて、多くの人々に親しまれています。

○オセロ 〜フェイクスピアに基づくブラスのための5つの交響的描写 / リード(金管打楽器17重奏)
 20世紀の吹奏楽を代表するアルフレッド・リードが、もともと金管と打楽器のために作曲した14曲の劇付随音楽で、これをコンサート用に5曲に圧縮改定されたのが本作品です。その後1977年に吹奏楽版「ハムレット」に続くシェイクスピアの戯曲シリーズの第二作として出版されました。第一楽章「前奏曲」 第二楽章「朝の音楽」 第三楽章「オセロとデスデモナ」 第四楽章「廷臣たちの入場」 第五楽章「デスデモナの死、終曲」


○歌劇「魔笛」序曲 / モーツァルト(金管打楽器11重奏)
 子供から大人まで世界中で親しまれているモーツァルトの最高傑作のひとつで、神秘的な内容を含んだおとぎ話が題材になっています。物語はとらわれの皇女を救出するため冒険の旅に出た王子が、魔法の笛の不思議な力で人生の試練を乗り越え成長する冒険ラブストーリー。彼の最晩年の作品だけあって円熟極みに至っており、序曲の一つを取ってみても、豊かで美しく充実した内容を備えています。

○ 四声のコンチェルト / テレマン(トロンボーン4重奏)
 生前は同時代のバッハやヘンデル以上に人気と名声があったと言われているテレマン、彼はその生涯に4000曲以上とも言われる膨大な数の作品を残しています。この「四声のコンチェルト」は元々バイオリンのために書かれたものですが、ギターやコントラバスなど他の楽器でも演奏されます。四声それぞれが対等にテーマをつないでいく、生き生きとした分かりやすい曲となっています。

○ シャコンヌ ヘ短調 / パッヘルベル(金管11重奏)
 シャコンヌとは特定の和声進行を繰り返しながら展開していく変奏曲です。この作品は8小節が単位となって、全体が22の変奏からなっています。静かに始まる物悲しげな旋律が印象的で、荘重な優美さが全体に流れています。「カノン」で有名なパッヘルベルの隠れた名曲といえます。原曲はパイプオルガンのための作品です。

○ ブランデンブルク協奏曲 第3番 / バッハ(金管10重奏)
 ブランデンブルク協奏曲は、J.S.バッハ(1685-1750)の最も有名な作品の一つで、独立した6つの合奏曲から成り立っています。ブランデンブルク=シュベート辺境伯クリスチャン・ルードヴィヒに献呈されたため、この名がつきました。原曲は弦楽合奏のものですが、モワットの素晴らしい編曲により金管合奏のレパートリーとして親しまれています。

○ NBC/NFL フットボール・テーマ / ウィリアムズ(金管打楽器14重奏)
 ジョン・ウィリアムズは映画音楽だけでなく、オリンピックの公式ファンファーレや祝典音楽なども手がける、現代アメリカで最も重要な作曲家です。本日演奏するNFLテーマは、米NBCで放送される番組のテーマ曲で、躍動感溢れる複雑なリズム構成により、競技の持つダイナミズムと頭脳的なフォーメーションを見事に表現しています。3曲ともとても短く、集中力が必要なところまで、フットボール観戦しているときのような感覚を味わえます。

○ ポップ組曲 第4番 / フラッケンポール(金管5重奏)
 フラッケンポールは、1924年にアメリカのニュージャージー州に生まれ、イーストマン音楽院で学んだ作曲家で、クラシックからポピュラーまで幅広い作品を残しました。本日演奏するポップ組曲第4番は、そのタイトルのとおり、親しみやすい旋律による3楽章形式のポピュラーな作品です。楽しげな1,3楽章の間に置かれた第2楽章では、憂いを帯びたブルースを置き、聴くものを飽きさせない構成となっています。

○ ジークフリートの葬送行進曲 / ワーグナー(金管打楽器13重奏)
 「歌劇王」の別名で知られる19世紀の作曲家リヒャルト・ワーグナー、彼が作曲した楽劇「ニーベルングの指環」は4つの独立した楽劇からなる連作であり、4夜にわたって上演される音楽史上最大規模の作品です。今回演奏する曲はその中の第3夜「神々の黄昏」第3幕第3場の間奏曲「ジークフリートの葬送行進曲」。物語の主人公である英雄ジークフリート、ワーグナー自身がその彼の死を悼むかのような壮大かつ痛切な葬送行進曲となっています。

○ ボスコ・ロスコ / ペダーソン(ローブラス7重奏)
 作曲はトロンボーン奏者のトミー・ペダーソン。アメリカ・トロンボーン界の大御所のひとりです。平明かつ洒脱なタッチの中に、この楽器の奏法を知りつくした人間ならではの趣向が凝らされた、演奏効果の高い作品をたくさん残しています。ボスコ・ロスコはペダーソンの他の作品の例に漏れず、リズミックな低音サウンドにグリッサンドを効果的に使った旋律と伴奏が絶妙に絡み合う、軽快で楽しい曲です。どうそお楽しみ下さい。

○ ロンドンの小景 / ラングフォード(金管10重奏)
 近代の金管アンサンブルを世界中に広めたといっても過言ではないフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル(PJBE)。この曲は、イギリスの作曲家ゴードン・ラングフォードが、PJBEの結成30年を記念した1981年に書いた作品です。イギリスの首都ロンドンの名所を音で巡るように描かれていて、それぞれ性格の異なる6つの楽章からなっています。ご一緒に、ロンドン旅行はいかがですか?

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